オタクには、その起源となるアニメ・ゲーム・マンガが存在する。
私のオタクの原点は、パワポケシリーズだった。パワポケとは、簡単に言ってしまえばDSで出来るパワプロである。
当時小学生だった私は11〜14しか持っておらず、10は友達と貸しあってプレイしていた。Youtubeでは過去作の彼女攻略動画を見漁り、数々の彼女候補にガチ恋し、その度にバッドエンドを見てしまいガチ病みしていた。
ある時はわざとバッドエンドを見て残酷な目に合うキャラを見て言いようのない興奮を覚えていたし、ある時は「さやか」という名前のキャラにあまりにもガチ恋しすぎて俺マジでさやかと結婚するかもしれん、1日で15回も攻略したし俺もはやさやかと運命共同体だし俺はさやかの大切なおにーちゃんだしもはやさやかと一生を終えるのかもしれんなどと言っていた。
実話である。
ちなみにその数年後、リアルでもさやかちゃんにガチ恋しフラれるのだがそれはまた別のお話である。
今でもパワポケシリーズのキャラは大好きである。しかし年齢を重ね、様々な経験をした今では、明らかにキャラの嗜好が変わってきている。
年上に、目覚めている。
当時はまだ、年齢の近いキャラや年下のキャラにブヒっており、年上が好きだと言っていた友人を小馬鹿にしていたが、今ならわかる。
年上の抱擁力。
自分よりも長く生きている故の全てを見透かされている感じ。
今ではよくわかる。年上好きだった友の事。
あの時はわかってやれなくて悪かった。
今は、よくわかるよ。
わかるよ。
わかるよ。
わかるんだ:;(∩´﹏`∩);: