いつからだろう。次のライブの話よりも、昔のライブの話をする機会が増えたのは。
いつからだろう。"彼女"がいないフォーメーションを見て、音源と同じパートが流れて、どこか燃えきれない感情を抱いたまま時間が過ぎていってたのは。
いつからだろう。あれだけ好きだった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブを干す選択肢が頭にチラつくようになってきたのは。
いつからだろう。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下虹)のライブで、"彼女"の姿を見る機会が減っていったのは。
もちろん、どうにもならない事情なのはわかっている。生まれ持っての事情ならば無理してステージに立って歌って踊れとも言わない。仕方がない事だし、4th day2のMCを聴けばただのオタクなんかよりも"彼女"の方が辛いのは何よりも理解している。
別にこれがきっかけで虹から、"彼女"から離れる訳でもない。ラブライブ!は人生の半分近く追い続けたコンテンツだし、今さら離れる選択肢も自分にはなかった。
ただ、自分の中では飲み込めなかった。4thが終わって、今の状況を飲み込めないまま虹5thに向かうまで、色々な事があった。
4th day2のMCはよく覚えている。何を言うのか、何が起きるのか、これから先どうなるのか、あらゆる感情が渦巻く中のあのMC。感情がぐちゃぐちゃになったのをよく覚えている。巷では大絶賛だったし、これからも応援します!どこにいてもステージには全員揃ってます!という風潮が大多数だったし、自分も4thが終わった直後には喉にトゲが刺さったような違和感を覚えながらも同じような旨のツイートをした記憶がある。
だけど、日を追う事に違和感がどんどん大きくなっていた。
恐らくもう彼女が万全の状態でライブに臨み、歌って踊る姿は見られないだろう。そこまでは納得できた。仕方ない、誰も悪くない。
ただ、これから先もMCの度にあんなムードになり、悔しそうに唇を噛んで涙をこらえる彼女を見なければいけないのか?という気持ちは残っていた。
アニメ2期の放送中、アカペラLove U my friendsのアフレコシーンが公式から出された時に、何度数えても人数が合わない事に気が付き、何が起きてたのか察した時もキツかった。いると思うじゃん、いないんだよ。びびるだろ。いないんだぜ。
アニメ2期は仲の良いオタクと集まってやいのやいのしながら観ていたため、当然その通話中にアフレコに1人足りないのに気が付いた。
正直、どんな反応したかは覚えていない。「っておらんやないか〜いw」くらいのノリで適当に笑い飛ばした記憶がある。
頭ではわかってても、勝手に疎外感を感じてしまう自分がいた。
他界まで考えた。もしも今のまま虹が進んでいくなら、俺はきっとどこかで耐えられなくなるから。彼女が満面の笑みで歌って踊り、元気にハキハキとMCをする姿を見て、そこに魅了されてしまったから。
そんな風にモヤモヤとした思考を巡らせていたら、虹5thの詳細が発表された。会場は東京ガーデンシアターと武蔵野森総合スポーツプラザ、コロナ禍の影響で無観客となった2ndと、自分の中では全ての始まりである虹1stと同じ会場だった。
ただ、初報の時点ではキャストの一覧が伏せられていた。もしかしたら"彼女"はいないかもしれない。そんな話をオタクとした時、もう虹を追うのは5thで終わりにしようと思った。
もし現状が何も変わってなかったら、静かに身を引こうと考えた。
これ以上は俺の心が限界だった。
楽しいものであるはずのライブが、いつしか怖くなっていた。
彼女が何と言っても、周りのオタクが「ステージにはいなくてもそこにいる」ように解釈していても、俺は耐えられなかった。
きっとこの状況はボディーブローのように効いてくるのだろう。ならいっその事スパッと見切りをつけ、別の道に進もうと考えた。
別に彼女を推すのを辞めるわけじゃない。ソロライブには行くよ。ただ虹はいいかな…って感じだった。
こんな状態では楽しめるものも楽しめないし当然の決断である。
仕事云々で色々あったが無事に虹5th全通が確定した。ちなみに俺のシリアルは全落ちした。挙句の果てにはBDの買い忘れすらやらかした。連番者が全部当てた、ガチで頭上がらん。
虹5thに向かう数日前、鋭いオタクが「今回、パフォーマンス短縮のお知らせがまだ来てない」といった会話をしているのを見た。
まさか?とは思った。もちろん気が付いてはいた。
本当に、やるのか?
帰って、くるのか?
ダンス全部やらなくてもいい。ただ生歌を聴かせてほしいと願っていたが…まさか、本当に帰ってくるのか?
いつもの様に席に座り、照明が落ち、ライブが始まる。
1曲目はColorful Dreams! Colorful Smiles!。予想通りだ。さて、ステージには12人…はいはい、"そういう"感じね…これが最後の現場か…ありがとうラブライブ!、青春の全てを捧げました………
ん?
12人?
12人!?!??!!!!!!!!?!!?!!?!???!!?!?!?!!??!!!!?!?!??!!!!!!!!!?!?!???!!??
ギョエーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おるやないか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
録音ではなく!!!!!
ステージに!!!!!
その足で立って!!!!!
歌っとるやないか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!!!
ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
他界、回避!w
と、いうわけでsansation613、無事に他界が回避されました。
まだまだキモオタラブライバー独身男性継続みたいです。
なんだかんだ全ての曲を歌いきり、始まるアニメ楽曲のパート。
待てよ…このままアニメをなぞっていくとしたら…
13話のソロパート…確かせつ菜が歌ってたのはCHASE!ではなくMELODY…
MELODY…
MELODY!??!!!!!!?!?!!!?!?!!??!!!?!?!??????!!!!!?!?!!?!??!?
ヤバい!ヤバすぎです!
それに気付いてからというもの、ソロパートが終わりに差しかかるにつれてソワソワですよ。
オードリーまでの記憶はあります。明らかに挙動不審になってたはずなので。
そこまではまだ我慢が出来ました。落ち着け…落ち着くんだ…
ただオードリーが終わった直後に、スタンドマイクと小さなシルエットが出てきてからはもうダメでした。
連番者に笑われるくらいヴォイ泣きしてしまい、挙句の果てには立てなくなり、ただタオルに顔を埋める異常成人男性(22)が爆誕してました。
ありがとう。もう一度ステージに立ってくれて。
ありがとう。MELODYを歌ってくれて。
ありがとう。俺をラブライブ!に引き留めてくれて。
週末も楽しみにしてます。